プレイスラー型ポリオキソメタレート
プロレスラーじゃありません。リング状化合物の1つの型の呼び名でしたね。
どこかの科学者の名前だったのかな?
すごいの出てました!ポリオキソメタレート系の新素材。広大発のベンチャーだそうです。
クラスターを形成し、化学式はたぶん[Mn+P5W30O110](15-n)-のようです。形が面白い。カゴですね。
そのカゴの中にメタル(M)が配置されるのですが、場所は上下2ヶ所あり、例えば温度で上下どちらに入るかが支配されたりするようです。
立体や層状の分子化合物内にイオンを出し入れするのは、電池などでお馴染みですが、クラスターとなりゃスケールが違う。
結晶ではなくクラスターなので、安定させるのが難しいかなと思ったりしましたが、材料的なブレイクスルーがあったのでしょうか。強磁性体として記録媒体(不揮発メモリー)に使えるということです。
なんと来年から半導体メモリーの材料として市場投入。粉末ですが、どうやってデバイスにしていくのか、面白そうです。
単分子で構成され結晶でないことから、サイズが従来の1/1000、つまり体積あたりの記録密度が1000倍にもなるし、消費エネルギーも90%削減されるとか。凄すぎる!
でも、ますます密度があがる一方、対象となる情報もどんどんサイズが大きくなっていくし、情報自体の量も世界中で増えるでしょうからね。
負荷と劣化の少ない圧縮技術が進化しないと、結果的には全体の削減にはつながらないのかなとか思ったりします。
おっかけっこは永遠に続くのか?