水をつくる
日本は恵まれてるし欧州も同様でしょうから、気候温暖化ほど騒がれてない水不足問題。
でもアフリカでは顕在化しているし、これからはインドとかでも問題になっていくのでしょう。
日本企業は海水淡水化で実績がそれなりにあると思うのですが、いくつかの企業や学術機関が、さらなる取り組みを進めているそうです。
よくあるのは膜を使った逆浸透ですよね。圧力が必要なので省エネじゃないのがネック。
日本触媒と東洋紡エムシーは、触媒的な薬剤と組み合わせてこの問題を解決するそうです。ROではなくFO(正浸透)を使い、海水の反対側に浸透圧発生剤を入れて、浸透圧を逆転させるような感じかな。
その後、加熱分離で水のみを得られるようですが、用途によっては不安感はありますね。
でも、電力は1/3だそうですからなかなかすごい。
さいとうたかをさんの「サバイバル」で、少年がシャツかなんかに蒸発する水分を集めて凌ぐというシーンを、小さい頃に見た覚えがあります。
それを工業的スケールにしたのがEX-Fusionと東工大。錫を太陽光で300℃に加熱し、そこに海水を吹き付けるというもの。
さすがに300℃だと不純物も飛ぶでしょうし、蒸留によって集めるので水の純度は高いのかも。
錫が扱いやすいんですかね。300℃だと液体金属でしょうから、水との接触効率が高いのかな。
GXにも関係しそうだし、他にも技術進化、まだまだあるのでしょう。おもしろい!