続GDP

以前、GDPの記事の中で触れたお金が海外で落ちてしまう話。日経新聞が具体的な数字を挙げてくれていました。
こんなの自分で算出して、先に載せれたらカッコ良いのでしょうけど・・・、他人の褌でネタ不足を補います。

「2023年の日本のデジタル関連の国際収支の赤字は前年から16%増え、5.5兆円に拡大した。海外子会社で稼いだ企業の利益を支えに日本の経常収支は20兆円超の黒字だった。だが利益の一部は海外にとどまり、国内への還流は弱い。」
記事によれば、広告配信でのグーグルやメタなど外資テック企業のサービス利用、クラウドやソフトウエアへの海外依存が大きな要因とのこと。経済学的には、ネットワーク外部性が高い競争環境ということですね。覆すのはかなり難しい。

気になる記載、他にもありました。
「日本企業の海外子会社の配当金といった直接投資収益も20.6兆円の黒字を確保した。」が
「項目ごとにみると、海外子会社が内部留保として蓄える「再投資収益」が10.3兆円となり、日本の親会社に支払われた「配当金・配分済み支店収益」の10.1兆円を上回った。」とのこと。

国際収支統計では、海外に置いたままにした利益も直接投資の黒字に計上されるので、海外で儲けていても日本国内への投資に回ってきているのは半分程度ということでしょうか。ダメではないけど、国内の企業や雇用にもっと恩恵があればね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA