多角化とコンサルツール
企業の成長戦略の支援もさせていただいたりしていますが、必ず取り組みたいのが多角化。
有名なAnzovさんのマトリクスに沿って話を進めていきます。
ご存知のように、「市場や顧客」と「商品やサービス」それぞれの既存/新規でマトリクスを組んで、新事業や新商品の検討を多面的に(漏れなく)進めることに使ったりします。
難しいのは「多角化」のボックス。これまでの事業と関係のない全く新しいことに挑戦するってのは、理屈ではそんなに出てきませんよね。
パターンとしては、離れた市場に見えても現業とシナジーのある事業を手に入れて成長に挑むという話か、もしくは社長が昔からやりたくてね・・みたいな話だったりします。まさに経営!
実際のコンサルでは、多角化の中を「関連多角化(シナジーがある)」と「非関連多角化」に分けて説明したりします。後者の場合は、事業の買収を検討いただくことになります。
前者を具体的に検討する際、もう少し柔軟に、多角化の中をもう一度マトリクス化することもあります。
例えば、既存/新規ではなく、類似/新規でさらに切り分けます。
こうすることで、もう少しアイディアを出しやすくするのが狙いです。
右図は中小企業庁(みらサポ)に掲載されている例。分類名では分かりにくいので、意味合いを理解しながら説明するのがポイントです。
経営論やマーケティング論には多くのツールがあります。ツール自体は何も教えてくれませんし、どれも単純です。でもシンプルゆえにいろいろなことを考えさせられますし、そのおかげで、コンサルが自分ならではの使い方を見つけてマネタイズしていけるのだと、最近特に感じたりします。使いたい!