初!

極端気象アトリビューションセンター(WAC: Weather Attribution Center)が、2025年6月16日〜18日の気象に対して、「イベント・アトリビューション」手法を適用し、人間活動による地球温暖化やその他の気候変動がどの程度影響しているかを分析したそうです。

先日の課題解決EXPOのセミナーで、IHIの方が教えてくれました。
曰く、「これまで、異常気象は地球温暖化の影響の可能性がある、という言い方はされていたけど、断定ではなかった。今回の分析結果は、人為起源の温暖化が、異常気象をもたらしていると初めて結論づけたものだと思う。」とのこと。

分析結果の概要は以下。

◾️この時期の日本上空約1500m気温が実況の気温を上回る確率は、現実的な(既に顕在化している地球温暖化がある)気候条件下では6.0%と推定される。これはおよそ17年に1度の頻度で発生することを意味する。
◾️平年を基準とした場合、この高温イベントは85年に1度という非常に稀な現象に相当し、2025年の条件下では平年より発生頻度が高まっていたと考えられる。
◾️この時期の海洋等のゆっくりとした自然変動が今回の日本の高温に与えた影響は小さかったと考えられる。
◾️一方、本イベントの発生確率は、人為起源の地球温暖化が無かったと仮定した気候条件下では、ほぼ0%であったと推定される。
◾️地球温暖化による底上げがなければ、たとえどのような偶然のゆらぎが重なったとしても今回の高温は起こり得なかった。

ちょっと分かりにくいけど、温暖化影響がなければ起きない(ほぼ0%)ことが起きたということですな。
温暖化影響の中でも6%の確率ってことで、それなりに変動も大きいようです。

トランプ減税などもあり、気候変動対応にブレーキはかかっているけど、現実は欧米でも超異常気象みたいになってますからね。こういった論証が広まって、そのうち再加速するのでしょう。

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