太郎!
麻生太郎じゃございません。
北九州市のDXシンポジウムで、ものづくり太郎さんの講演を聴いてきました。
聞けば、Youtubeで結構なポジションを築いているし、それをベースに国内外の有名大手企業や経営者との関係も作られているそうです。若いこともあって若干イケイケですが、技術者としての立ち位置もよい印象でした。
市内の企業や公的機関を交えたパネルディスカッションもあり、内容的にはまずまず面白かったと感じました。(いくぶん各所の売り込みに寄っていた印象はあります。)
DXをIndustry4.0で定義されている5つの要素で解説された上で、太郎さん曰く「多くの企業でデジタル化が進んでいない、もしくは活用されておらず、(日本が始められたはずの)Industry4.0もドイツにやられてしまっている。ただ、日本は3DCADベースで仕事や企業がつながるはずなので、逆に大きく変革できる余地がある。なのになぜやらんの!」的な感じでした。
「データの可視化」起点で稼働率を上げ、大きな収益改善につなげるような話もありました。
「(デジタル活用による)見える化」が重要であることは確かですし、私もプッシュしていきたいと思っています。
難しいのは、既に動いている現場からみれば、見えるようにする(データを取る)ための追加投資の効果が不透明なこと。
中小企業になればなるほど、見える化の後の刈り取りは現場の活動や工夫に依存するでしょうから、投資判断の際に効果を具体化するのは難しいと思います。
それに対する答が見つかるかなと参加してみましたが、得られた解は2つ。
1つは「経営者の意思」。まあそうでしょうね。今回登壇された2社のように経営者が超前向きなら良いですけど、効果がはっきりしない中、コンサルが経営者の意識を変えさせるために何をすべきか、これはGXも同じでなかなか難しいところです。
もう1つは太郎さん曰く「諭吉で顔叩いて太郎を呼べ!」でした。ご自身にかなりの知識やネットワークがあるから・・ということですね。結局、経営者の説得材料なのでしょう。
僕も呼んでほしい!