やっちゃえ日産!
日産が発表した「対向式ダイレス成形」、プレス金型なしでボディパネルやメタルパーツ作る技術です。
回転工具で薄板を片側から押して形状を出す、いわゆるインクリメンタル成形は見た覚えもありますし、車の修理の板金技術も基本は同じかなと思ったりしますが、片側は固定治具や金型で、もう一方から加工するものですよね。
今回は両側が動く対向加工です。
調べてみると、NCを使った対向加工はそれなりに実用化されていたようですが、両側の工具の位置やバランスを取って加工するのは結構難しい気がします。
今回はロボットを使って精度や自由度を高めたことや、工具にダイヤモンドコーティングを施して外観レベルを向上させたことがポイントみたいです。
YouTubeにも加工状況がアップされてました。
あまり数の出ない補修品とかのために、長期に金型を保管しなければならなくて、先日もその費用を下請けに持たせたトヨタ系の会社が指導されていましたが、数量の少ないものをどうやって(トータルで)安く作るかというのは、これからさらに課題になると思います。3Dプリンタの応用などもさらに進むでしょうね。
昔は職人が叩き出して作っていたでしょうから、今から見れば、逆にそっちの方が「驚きの技術」でしょうけど、職人が減っていく中、こういった自動化がこれからは重宝されるかも。