変態

私も昔はそう呼ばれてました。違いますよ、技術の話です。

福岡県産業・科学技術振興財団から半導体取引拡大アドバイザの肩書きもいただいてしまい、勉強に励んでいます。（今頃ダメでしょ・・）
普段以上に、技術や商品に目が向いてしまいますね。面白いなと思った技術をひとつ。

半導体などの結晶を作る技術に関して、基板と同じ格子定数の結晶を成長させる（ホモエピタキシャル）と、格子欠陥が生じにくく、そうではなく異なる結晶の成長（ヘテロエピタキシャル）の場合は、上下（左右かも）の歪みのせいで欠陥が多くなるということなのですが、当然ながら、基板とそこに成長させたい結晶の組合せの自由度を高めるには、避けて通れない課題だそうです。

そこに対して、ガイアニクスという企業が「動的格子マッチング」を生じさせる中間膜を開発しているとのこと。めっちゃ難しい技術なんでしょうけど、なんとなくイメージは湧きますね。
この中間膜は、上下の歪みの力で変形して異なる格子定数の結晶を柔軟につなぐという感じでしょうか。発想はマルテンサイト変態に起因するそうなので、意外と身近なところにヒントがありましたね。
パワー半導体とかの市場でこれから伸びていくのでしょう。とにかくすごい！