強みをデザインに

こちらの写真、ぱっと見おしゃれなカフェですが、左手奥を見ていただくと靴がずらっとならんでいます。
ブランドは「SPINGLE」。2010年あたりから百貨店などで目立ってきたちょっと変わった靴底のシューズ。
ここはそのギャラリーショップ兼カフェ。

とっても味のある地方の小都市に、工場とギャラリーショップがあります。店もコーヒーも良いのですが、今日はプロダクトデザインの話。

ご存知のように、スピングルムーブのシリーズはゴム底がかなり主張されたデザインになっています。ひと目で分かります。
もともとは体育館シューズなどで大量生産されていたゴム底、それを活かした新商品として一連のシューズが誕生しています。
履きやすさも当然追求されていますが、その上でゴム製造の強みをそのままデザインに活かしたところ、素晴らしいと思います。商品の説明の「つかみ」にもなるし、何よりも見た目の「ユニーク」さで差別化できるし。
強みをデザインにした好事例ですね。

事業面でも、PLC(商品ライフサイクル)の終端あたりから一気に商品戦略上の飛び地にジャンプし、苦労もされたでしょうが結果的には企業価値を大きく高めた事例として参考になります。


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