新しい資本主義実現会議
6/6に35回目が開催されて、「新しい資本主義の グランドデザイン及び実行計画 2025年改訂版案」が発表されました。
全体として長いです。本編だけで79ページ。文字だけ。付属の図表はシゴトに使えるのでありがたいけど。
内容的に、今までやってきた施策の修正や補完になりがちなのは分かるけど、それにしてもスカッとはしないかな。
なによりも、出だしの一文「賃上げこそが成長戦略の要である。」
いやー、どーですかね。夢もなければオチもない・・・。(失礼)
デフレから脱却して成長を加速したいというのは理解しますし、過去(デフレ中)の制度を抜本的に変える、といったスタンスはよいでしょう。
実質の賃上げ→可処分所得増→消費性向増加→企業収益増→賃上げ維持しつつ、投資で付加価値増→税収増みたいなスパイラルになればいいけど、ほんとに入口は賃上げ?戦略の要?
日本の企業の内部留保は還元や投資にもっと回して欲しいけど、それはさておき、やっぱり冒頭は「海外から金取りいくぞ!」とかが良かったんじゃない?(安易ですみません)
賃上げあったけどとりあえずNISAや投信に回したとか、使うのはデータサービス(SNS・AI・クラウド)ばかりでお金は海外に搾り取られる・・みたいな循環に終わらないようにしたいですね。
民間企業にかなりのリスクを取らせることを無理強いしないと、中途半端に終わる気がします。
時間をかけて徐々に変われる可能性はあるけど、大きな変革期ですからね。