40年遅れ

Kyutech ARISEさん主催のイベントに顔を出してきました。
九工大を基盤とした企業で、「人材育成プラットフォーム」として社会人向けのリスキリングなどを担うそうです。
九工大は卒業生・在校生合わせると1300人くらいだそうで、これまで低かった卒業後の関与を強めるとのこと。
よいアイディアですね。
FAISや西日本FH系企業とのつながりも強いので、DXのサポートなどコンサルティング業務も含まれています。
弊社の競合出現ですな。

九工大の安永理事の講話もありました。
DX関連の話でしたが、その中で最近の教育の動きにも触れられていました。
来年度の大学入学共通テストから、試験科目「情報I」が登場するとのこと。
子供のいない私にはノーケアな情報でしたが、教育、重要ですね。
内容的にはプログラミングなどのスキル的な部分と、データの扱い方などのリテラシー部分も出てくるのでしょう。
最近は、小さい頃からデジタルツールに馴染んでいる方もいるでしょうから、体系的に学べば、より成長につながって、価値創造も期待できるかも。

若干心配なのは2点。
1つは、情報リテラシーに関しては、相対的に我々世代が一番置いていかれる状況になっちゃう気がすること。
(入試で考えると)40年の遅れ、というのは言い過ぎか。

もう1つは、ものづくり(ハード部分)の教育が不足してるんじゃないかなと思う点。
学問体系がないからそうなっちゃうんでしょうけど、入社してから現場で教えるってのも大変だし、全体像が理解できないから、個別最適・自社最適な知識習得になってしまう気がします。
少し調べてみたら、製造基盤白書(いわゆる「ものづくり白書」)にも言及がありました。
中学校の「理科」や「技術・家庭」で工業に関する題材が掲載されたり、高校の専門課程では「工業」もあるとのこと。
まだ足りない気もします。
日本のものづくりの強さをキープしていくために、教育面や経験面でのしかけ、どんどんやってほしいですね。

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