まさかの進化

東京大学が10msecで目標流量を実現する精密流体制御技術を開発したとのこと。
電磁弁を高速駆動して流路内の空気振動を打ち消し、従来の1/50の時間で流量を安定させることができたのだそうです。

単純にプランジャを動かすだけだと、気体の場合はハンチングするでしょうからね。最初から一定量にするにはゆっくり開けるしかないということだったのでしょう。500msecでもよくない?とか思っちゃうけど、たぶんその後の振幅自体も抑えられるのでしょうね。半導体の成膜プロセスとかでは必要らしい。

技術的には「事前に弁の位置に応じて流量のデータを集め、参照処理の要領で制御モデルに落とし込んだ。ノイズを定常成分と過渡成分に分けて求める。気体の粘性摩擦などを加えて前もって動作を修正するフィードフォワード制御を行う。実験ではフィードフォワード制御とカスケード制御を組み合わせ、流量の整定時間を10msecに短縮できた。」と記述されています。

が、よくわからん・・。
FFをデータのテーブルで精緻にするのは分かるとして、カスケードは流量だけの2重ループなのでしょうか。
プランジャの位置制御もできてるって感じに読めるけど、そっちの方が難しい技術な気もします。(私の知識が古いかも?)
そもそもノイズの影響って何のこと?

ペーパーとか出てないみたいだから、詳しいことは分からないけど、誰もが枯れた技術(失礼)と思うようなソレノイドの制御をまだまだ進化させようとしている方もいらっしゃる、ということに刺激を受けました。
どんな技術でも進化は終わらないのね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA