リタイヤ並みの就労
人間ドックも無事終わったので、健康ネタで。
京大の佐藤豪竜氏が、就労の有無が心血管疾患とその危険因子(高血圧、糖尿病、肥満)に及ぼす影響について、35カ国・10万人余りの6.7年に渡るデータを分析したそうです。
操作変数法を用いて測定できていない要因の影響を排除し、仕事を続けていた人とリタイアした人を比較したとのこと。
結果としては、仕事を続けていた人たちに比べリタイアしていた人たちは、心疾患のリスクが2.2ポイント低下し、運動不足のリスクも3.0ポイント低下したとのこと。脳卒中のリスク、高血圧、糖尿病、肥満、喫煙、大量飲酒の有無については統計学的に有意な差はなかったそうです。
また、就労中にデスクワークだった人は、肉体労働に従事していた人よりリスク低減されたとのこと。
もともとの仮説は、リタイアか就労かというよりは、不健康な生活習慣(運動不足、喫煙、大量飲酒)が改善されれば、危険因子が減り、心疾患と脳卒中の発生は回避されるというものだったようです。
結果を見ると仮説と異なり、生活習慣の違いより、高齢になっても仕事を続ける方が健康に良くない(心疾患だけですけど)かも・・・ということでしょうか。
まあ私は就労しているとはいえ、リタイア並みの仕事しか(望んでるわけじゃないけど)してませんからね・・。ちょっと情けないけど素直に喜んでおきましょう。