サステナブル経営とサステナブル成長率

北九州市が新設した「北九州市サステナブル経営認証制度」。
このたび、その評価員のお仕事をいただきました。
エントリー企業を訪問して、申請内容の妥当性を評価する役割。
北九州市、推進機関、各種専門家と一緒になって進めます。

「サステナブル経営」、なんとなく分かりそうでちょっとビミョー、と思われる方もいらっしゃるでしょう。
ESGと収益の両立による持続可能な経営といったところでしょうか。

北九州市はこれまでも「SDGsの達成に貢献する企業の取り組みを 「見える化」 し、 地域 全体でSDGsの誘発・加速を図る」として「SDGs登録制度」を推進されていました。
その延長線上にあるのが「サステナブル経営認証」。企業のSXを後押ししたいという思いのようです。

「SX」自体がまだまだ浸透してないでしょうからね。「GX」ですら危ういし。
言葉としてはいろいろあってもね・・と思いつつも、非財務情報・非財務価値でも経営が評価されるようになってきている今、例えば気候変動対策を機会として、大胆な事業改革やこれまでにない製品やサービスの開発などが出てくることが、社会の期待なんじゃないかな。
そう思うと、この制度も素晴らしい。
個人的には、いろいろな企業を訪問できて、しかもすばらしい経営者と話ができることが楽しすぎる!

そういえば診断士試験の際に「サステナブル成長率」を勉強しました。
サステナブル成長率 = ROE × 内部留保率だったっけ・・。

ちょっと頭の整理。
ROE = 純利益 / 自己資本
内部留保率 = 1 - 配当性向 = 1 -(配当/純利益)

変形すると
サステナブル成長率 = (純利益 - 配当)/自己資本 (×100)ということですな。

手元に残したお金が自己資本に対してどれくらいあるか、言い換えれば、他人のお金を頼らずにやっていける度合い、みたいな指標でした。
非財務価値にフォーカスしたサステナブル経営とは別物でしたね。すっきり。

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